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自殺志願体験記1

 自殺願望に取り付かれていた、わたしの若い
ころの体験を書いてみたいと思います。

(コメントやトラックバックで、応答して下さった
皆さん、ありがとうございます。)

 自分の生きる意味がわからず、何もかも思う
ようにいかないで、絶望したわたしは、東京にい
た23才の時、とうとう完全に行き詰まり、生きる
喜びなく、希望なく、死ばかりが意味あるものの
ように思われて、じっと部屋にとじこもっていまし
た。当時すでにクリスチャンになっていました。
永遠の価値、確かな愛、罪のゆるし、すべての
物事の根本的根拠を知りたかったのです。思想
的には完全にクリスチャンになっていましたが、
自殺願望というようなことは、実際生活における
行き詰まりと、心理状態の問題ですから、信仰を
与えられたからと言って、すぐに解決するものでは
ありません。冬至を境に日は長くなっていっても、
大地はしばらくはますます寒くなり、3月、4月に
なって、やっと暖かくなりはじめるようなものです。
 自殺を願うような方を、暖かく包んで、その中で
時間をかけて暖めてあげてください。
 
 わたしは、進んで自殺しようとしませんでした。
自殺が積極的な解決であるという保証が無かっ
たからです。ただ、自分は無用な者だから、無用
な者の命は神様が取り上げられるであろうと考え
て、部屋に黙って座り続けておりました。

 3月はじめ、東京はそろそろ暖かくなりはじめた
頃、東北周遊キップを買って、一人旅に出ました。
キップは、東京に帰りつくまで買ってあります。
帰って来れるかどうか、ためすような気持ちでした。
 釜石、宮古、青森、男鹿半島と、危ない所を選ん
で歩きました。(こういうことは、絶対にしてはなり
ません。自殺したいのか、生きたいのかわからな
い境目にいる人間が、きっと大勢、事故死してしま
ったことでしょう。無事生還すれば、「死ななくて良
かった」ということになるのです。)

 お金の無いわたしは、一番安い宿を探して泊まっ
て歩きました。しかし、秋田に来たとき、疲れ果て
ており、宿探しの気力が無く、やぶれかぶれにな
っていて、駅の目の前にあるホテルに泊まってし
まいました。それで、持ち金をほとんど使い果たし
てしまったのです。
 次の日、男鹿半島をめぐり、急行で新潟に向い
ました。3月初めの東北、新潟は寒く、雪が舞って
いました。わたしの頭はもうぼんやりしていて、計
画性はなく、列車の乗り継ぎ時間も調べてなく、
ただ、新潟に向って、それから磐越西線に乗り換
え、会津を通って東京に帰るつもりでした。
 新潟に着いたのは、夜11時ごろでした。会津線
の列車はすでになく、宿泊費はなく、駅の外は吹
雪になっていました。わたしは駅の待合室で、一
夜を明かすつもりで、ベンチに座っていました。

 新潟大学を受験する受験生たちを迎えるために
旅館の番頭さんたちが、何人かおりました。最終
列車が着き、受験生たちをつれて、旅館の人たち
が帰って行くと、駅にはだれもいなくなりました。
 そして、やがて、11時、駅員が来て、「シャッター
を閉めます。出て下さい」と言って、わたしは駅の
待合室から出されたのです。
 吹雪の中を、暗い町を、わたしは歩き続けまし
た。寒くて、立ち止まってはおられませんでした。
やがて、12時、そして1時になるころには、その
寒さは、体験したことも無く、想像したことも無い
ものとなり、歩いていることさえ困難になって、
わたしはまた駅に戻ってきたのでした。
 だれもいない駅で、「ああ、これで、すべてが終
わるのだな」と思いました。  続く。

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Comments

コメント有難うございました。
ブログ拝見させて頂きました。
お互いに、なかなか関心を持ってもらえない内容を書いておりますね。
でも心の問題を説くこと、今の世に一番必要な事ではないかと信じております。
お仲間が増えて心強く思っております。
サイトを紹介してくださって感謝です。
これからも宜しく。

Posted by: 優しい光 | 2005.03.22 at 09:31 PM

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